超音波画像による足関節前方引き出しテストの定量評価の再現性

  • 吉田 昌弘
    北翔大学 生涯スポーツ学部スポーツ教育学科
  • 菅原 一博
    札幌医科大学大学院 保健医療学研究科
  • 吉田 真
    北翔大学 生涯スポーツ学部スポーツ教育学科
  • 谷口 圭吾
    札幌医科大学 保健医療学部臨床理学療法学講座
  • 片寄 正樹
    札幌医科大学 保健医療学部臨床理学療法学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative Measurement of the Ankle Joint Anterior Drawer Test Using Ultrasonography
  • チョウオンパ ガゾウ ニ ヨル ソクカンセツ ゼンポウ ヒキダシ テスト ノ テイリョウ ヒョウカ ノ サイゲンセイ

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抄録

〔目的〕超音波画像診断装置を用いて安静時と足関節前方引き出しテスト(ADT)時における前距腓靱帯(ATFL)の伸張距離の計測を行い,検者内および検者間の再現性を調べること。〔対象〕過去1年以内に足関節捻挫の既往がある大学生8名10足。〔方法〕8 MHzのリニアプローブを足関節前外側部にあて,安静時およびADT時における超音波画像撮影を行った。PC上にて距骨-外果の骨間距離をATFL伸張距離として計測し,検者内および検者間の再現性について級内相関係数(ICC)を用いて調べた。また,安静時およびADT時の距骨-外果距離を対応のあるt検定で比較した。〔結果〕安静時,ADT時ともに検者内および検者間において高い再現性が得られた。安静時の外果-距骨間距離は16.5±3.9 mm,ADT時では20.0±4.9 mmであり,両者に有意な差を認めた。〔結語〕安全性および高い再現性から,足関節捻挫群に対するADTに超音波画像を併用する定量評価の有用性が確認された。<br>

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参考文献 (18)*注記

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