書誌事項
- タイトル別名
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- Psychopathic traits and the reduction of emotion memory bias
- サイコパシー トクセイ ト キオク ニ オケル カンジョウ バイアス ノ ショウシツ
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説明
<p>サイコパス臨床群には感情情報処理に問題があり,中性情報よりも感情情報が記憶されやすい感情バイアスが生じないことが報告されている。本研究では,このサイコパス臨床群と同様の記憶における感情バイアスの低下が,サイコパシー傾向の高い健常者でも生じるという仮説を検討した。一次性・二次性サイコパシー尺度に回答した45名の大学生を対象に,記憶における感情語の影響を測定する感情記憶課題を行った。その結果,先行研究と一致して,高サイコパシー群は低サイコパシー群より感情バイアスが低下していた。さらに,高サイコパシー群に見られた感情バイアスの低下は,ポジティブ感情に顕著に見られた。これらの結果より,サイコパシー特性を持つ健常者でも臨床群と同様に感情情報処理に問題があることが示されただけでなく,サイコパシー特性はポジティブ感情を伴う記憶に影響する可能性があることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 犯罪心理学研究
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犯罪心理学研究 50 (2), 1-12, 2013
日本犯罪心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679620724992
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- NII論文ID
- 130005873999
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- NII書誌ID
- AN00206218
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- ISSN
- 24242128
- 00177547
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- NDL書誌ID
- 024710369
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可