高齢者の起立動作能力と排泄の自立度について

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  • Elderly Peoples' Stand Up Ability and Excretion Independence
  • コウレイシャ ノ キリツ ドウサ ノウリョク ト ハイセツ ノ ジリツド ニ ツイテ

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抄録

通所リハビリテーションを利用する,尿意ならびに便意に問題がなく認知症や中枢神経疾患を有さない旧介護区分で要介護1と2に区分される高齢者60名を対象に,30秒椅子立ち上がりテスト(以下,CS-30)を実施し,起立動作能力と排泄の自立度の関係について検討した。施設内のトイレを安全に自立して利用することが可能か否かで対象者を排泄自立群と排泄自立困難群に分類し,両群にJonesらの方法を日本人用に修正したCS-30を実施した。その結果,排泄自立群に比べ排泄自立困難群ではCS-30の有意な低下が認められた(p<0.01)。また,判別特性分析では5.5回の起立回数を境に排泄自立群と排泄自立困難群を判別することが可能であった(判別的中率94.4%・感度85.0%)。このことから,自立した排泄動作を可能とするにはこの程度の起立動作能力が必要であると考えられた。しかしながら,在宅での各個人を取り巻く環境は個々で異なるため,今回の結果を在宅において活用するには更に検討が必要であると考えられた。<br>

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