青年および壮年期健常者における一過性運動が脈波伝播速度(PWV)に及ぼす影響

  • 前田 慶明
    兵庫県立総合リハビリテーションセンター リハビリテーション中央病院 理学療法科 神戸大学 医学部保健学科
  • 加藤 順一
    兵庫県立総合リハビリテーションセンター リハビリテーション中央病院 内科
  • 高橋 健太郎
    兵庫県立総合リハビリテーションセンター リハビリテーション中央病院 理学療法科 神戸大学 医学部保健学科
  • 村上 雅仁
    神戸大学 医学部保健学科 神戸医療福祉専門学校
  • 古川 宏
    神戸大学 医学部保健学科

書誌事項

タイトル別名
  • Acute Changes Following Dynamic Exercise in Pulse Wave Velocity (PWV) of Healthy Young and Middle-Aged Individuals
  • セイネン オヨビ ソウネンキケンジョウシャ ニ オケル イッカセイ ウンドウ ガ ミャクハ デンパ ソクド PWV ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

健常な青年期男性7例(青年期群;25±4歳)および壮年期男性7例(壮年期群;51±4歳)を対象に,自転車エルゴメーター駆動による60 watt 5分間の運動を実施し,四肢血管の脈波伝播速度(brachial-ankle PWV; baPWV)を経時的に測定することで運動前後のbaPWVの変化について検討した。運動前の安静時baPWVは,青年期群と比較して壮年期群で有意に高値であった(p<0.0001)。両群において運動負荷6分後のbaPWVは,安静時baPWVと比較して有意に低値を示し(p<0.05),運動20分後にはbaPWVは青年および壮年期群でそれぞれ7および5%の低下を示した。一方,運動により増加した心拍数(Heart rate; HR)は,運動後12分後には両群において運動前のレベルに回復した。これらの結果から,一過性の運動負荷によりbaPWVは,運動後HRが回復したにもかかわらず経時的に継続して低下し,運動が四肢血管動脈の伸展性に影響を及ぼすことが再確認された。<br>

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参考文献 (13)*注記

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