積雪でも外出可能な高齢者の身体能力レベルに関する検討―TUGTを用いての検討―

  • 杉原 敏道
    山形医療技術専門学校 理学療法学科 山形大学大学院 医学系研究科医学専攻神経機能統御学講座
  • 郷 貴大
    山形医療技術専門学校 理学療法学科 国際医療福祉大学大学院 医療福祉研究科保健医療学専攻理学療法分野
  • 三島 誠一
    山形医療技術専門学校 理学療法学科
  • 舩山 貴子
    山形医療技術専門学校 理学療法学科
  • 田中 基隆
    尾花沢病院 リハビリテーション科
  • 柴田 悦子
    尾花沢病院 リハビリテーション科
  • 高木 麻里子
    尾花沢病院 リハビリテーション科
  • 菊地 栄里
    尾花沢病院 リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Examination Using TUGT Concerning Physical Strength Level of Elderly People Who Can Go Out Even in Snowfall
  • セキセツ デモ ガイシュツ カノウ ナ コウレイシャ ノ シンタイ ノウリョク レベル ニ カンスル ケントウ TUGT オ モチイテ ノ ケントウ
  • -TUGTを用いての検討-

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抄録

冬期間における圧雪や凍結は高齢者を転倒にさらす脅威となる。本稿ではTimed Up and Go Test(以下,TUGT)を用いて,冬期間でも外出可能な高齢者の身体能力レベルについて検討した。85名の高齢者を冬期間でも外出が可能な群(外出自立群)と冬期間のみ外出を抑制あるいは回避する群(外出自立困難群)に分類しTUGTを実施した。その結果,外出自立困難群では外出自立群に比べ有意なTUGTの遅延が認められた(p<0.01)。また,判別特性分析を用いた検討では15.5 secを境として外出自立群と外出自立困難群を良好に判別することが可能であった(判別的中率95.3%・感度78.8%)。この結果は積雪地域に住む高齢者が冬期間でも外出可能な身体能力レベルを示すとともに評価基準として有益な情報になると考えられた。しかし,外出自立群の中にも屋内で転倒を受傷している者もいたことから,ある一定の身体能力を有しても転倒は起こりうると考えられた。<br>

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参考文献 (11)*注記

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