片脚着地動作時における下肢アライメントの相違が膝関節ストレスに与える影響

  • 今 直樹
    御野場病院 機能訓練室 秋田大学大学院 医学系研究科保健学専攻
  • 堀尾 暁
    千葉中央メディカルセンター リハビリテーション科
  • 佐々木 誠
    秋田大学 医学部保健学科理学療法学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of the Difference of Lower Extremity Alignment during Single Leg Landing on Knee Joint Stress
  • カタアシ チャクチ ドウサジ ニ オケル カシ アライメント ノ ソウイ ガ シツカンセツ ストレス ニ アタエル エイキョウ

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抄録

健常女性12名を対象にNeutral,Knee-In & Toe-Out,Knee-Out & Toe-Inの3条件の下肢アライメントで,高さ40 cmの台から床反力計への片脚着地動作を行い,筋放電,床反力を測定した。Knee-In & Toe-OutではNeutralよりも大腿直筋の最大筋放電・積分値,外側広筋の積分値,身体内側方向への床反力が有意に大きかった。Knee-Out & Toe-Inでは身体外側方向への床反力が有意に大きかった。結果よりKnee-In & Toe-Outでは,大腿直筋と外側広筋が収縮することで脛骨を前方に強く引き出す力が働き,また身体内側への床反力を受けて大腿骨に対する脛骨の内側への剪断力が生じるため,ACL損傷が起こりやすいのではないかと考えられた。Knee-Out & Toe-Inでは下腿内旋位によるACLの張力の高まりに加え,大腿骨に対する脛骨の外側への剪断力が生じるためNeutralに比してACL損傷が起こりやすいと考えられた。<br>

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参考文献 (11)*注記

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