ドロップジャンプ跳躍高向上に影響する運動学的要素の検討

  • 佐久間 香
    京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻
  • 西村 純
    京都大学医学部附属病院 リハビリテーション部
  • 大畑 光司
    京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻
  • 市橋 則明
    京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Kinematics Factors Influencing Drop Jumping
  • ドロップジャンプ チョウヤクダカ コウジョウ ニ エイキョウ スル ウンドウガクテキ ヨウソ ノ ケントウ

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説明

[目的]本研究の目的はドロップジャンプ(以下DJ)時の下肢の運動学的特徴とStretch-shortening cycle(以下SSC)を跳躍に利用する能力との関係を調べることである。[対象]対象は健常男性28名とした。[方法]20 cm DJ時における下肢関節角度の変化に加え,垂直跳び(以下VJ)とDJの跳躍高を測定した。DJ時の関節角度の変化より,着地直前と踏切動作時の関節角度,踏切動作時の足関節運動の切り換わりから膝関節運動の切り換わりまでの時間を算出した。VJよりDJ跳躍高が増加した群と減少した群に分類し,両群の違いを比較した。[結果]増加した群は,着地直前の足関節底屈角度が有意に少なかった。また,足関節の切り換わりから膝関節の切り換わりまでの時間が有意に長く,足関節が膝関節より早く切り換わるものが多かった。[結語]少ない足関節底屈角度での着地に加え,足関節を膝関節より早く伸展運動に切り換えるような踏切動作をとることでSSCを効率的に利用したDJを行うことができることが示唆された。<br>

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参考文献 (21)*注記

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