全身持久力評価法としての漸増反復起立動作テストの活用可能性の検討

  • 堀江 淳
    西九州大学 リハビリテーション学部 佐賀大学大学院 医学系研究科
  • 伊藤 健一
    大阪府立大学 総合リハビリテーション学部
  • 堀川 悦夫
    佐賀大学大学院 医学系研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of the Practical Use of the Incrementally Repeated Stand-up Test as an Evaluation of Physical Capacity
  • ゼンシン ジキュウリョク ヒョウカホウ ト シテ ノ ゼンゾウ ハンプク キリツ ドウサ テスト ノ カツヨウ カノウセイ ノ ケントウ

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抄録

〔目的〕漸増反復起立動作テスト(Incrementally repeated standup test; IRST)と呼気ガス分析装置で得られた指標との関係を明確にし,IRSTで実測した最高酸素摂取量(peak oxygen uptake; Peak VO2)がIRSTの反復起立回数で予測できるのかを検討すること。〔対象〕若年健常人45名(男性17名,女性28名,年齢20.4±1.0歳)とした。〔方法〕下肢筋力の代表値として膝伸展筋筋力比率,下肢筋量を測定した。また自転車エルゴメーターによる心肺運動負荷テスト(Cardio pulmonary exercise test; CPX),IRSTを呼気ガス分析装置を用いて実施した。〔結果〕症候性限界最大負荷時のCPXの酸素摂取量(CPX Peak-VO2)とIRSTの酸素摂取量(IRST Peak-VO2)では,前者が有意に高値で,症候性限界最大負荷時のCPXの心拍数とIRSTの心拍数は有意差がなかった。また,CPX Peak-VO2=0.1×反復起立回数+14.5,IRST Peak-VO2=0.07×反復起立回数+18.1の有意な回帰式が得られた。〔結語〕IRSTによる反復起立回数でPeak-VO 2を予測できる可能性が示唆された。<br>

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参考文献 (32)*注記

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