脳卒中患者に対する呼気筋トレーニングが呼吸筋力と咳嗽力に及ぼす効果

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タイトル別名
  • Effects of Expiratory Muscle Training on Respiratory Muscle Strength and Cough Intensity of Stroke Patients
  • ノウソッチュウ カンジャ ニ タイスル コキキン トレーニング ガ コキュウ キンリョク ト ガイソウリョク ニ オヨボス コウカ

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抄録

〔目的〕本研究の目的は,脳卒中患者に対する呼気筋トレーニング(EMT)が呼吸筋力と咳嗽力に及ぼす効果について明らかにすることである。〔対象〕対象は発症後6か月以内でリハビリテーション目的に入院している脳卒中患者22名で,通常のリハビリテーションと4週間のEMTを行うことができたEMT群10名(平均年齢69.3±11.0歳)と通常のリハビリテーションのみを行った対照群12名(平均年齢70.8±10.2歳)とした。〔方法〕EMT群には呼気陽圧装置(ThresholdTM PEP)を用いて,15回3セットを1日に2回,それを1週間に5回,4週間実施した。検討項目は最大呼気圧,最大吸気圧,努力性肺活量,一秒量,最大呼気流速,最大咳嗽流速とし,両群間での比較検討を行った。〔結果〕4週間後,EMT群は対照群と比較し,最大呼気筋力と一秒量での有意な増加が認められたが,最大呼気流速および最大咳嗽流速では有意な差は認められなかった。〔結語〕脳卒中患者に対するEMTは呼気筋力を増加させたが,咳嗽力に対する効果については,EMTプログラムについてさらに検討が必要と思われた。<br>

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