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- 久松 理一
- 杏林大学医学部 第三内科
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Description
<p> 腸管型ベーチェット病はベーチェット病の中で特殊型に分類される.回盲部の類縁型,深掘れ潰瘍が典型的な病変で,突然の出血や穿孔により緊急手術が必要となることも珍しくない.また術後再発率も高く,ベーチェット病において消化管病変の合併は予後不良因子と考えられている.腸管型ベーチェット病の内科治療はリウマチ膠原病医あるいは消化器内科医の経験(膠原病治療や炎症性腸疾患治療)をもとに行われていた.そのため,副腎皮質ステロイド,コルヒチン,5-ASA,免疫調節薬などが行われてきたがエビデンスは不足していた.このような背景の中で,2001年にIFXが有効であった症例報告が2報報告され,これをきっかけに腸管型ベーチェット病に対する抗TNFα抗体製剤の有効性を示す報告が蓄積した.本邦ではアダリムマブが臨床試験ののち2013年に承認され,インフリキシマブが2015年に承認された.抗TNFα抗体は腸管型ベーチェット病の臨床症状を速やかに改善するのみでなく,内視鏡所見の改善においても優れた治療効果を示した.さらに計画的維持投与により,長期寛解維持に成功する症例も報告されるようになっている.抗TNFα抗体は今後,腸管型ベーチェット病の標準治療の一つとして位置づけられる薬剤であり,手術率の低下を含めた長期予後改善が期待される.</p>
Journal
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- Japanese Journal of Clinical Immunology
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Japanese Journal of Clinical Immunology 39 (4), 372-372, 2016
The Japan Society for Clinical Immunology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679628323840
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- NII Article ID
- 130005407809
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed