わが国におけるスヌーズレン教育の導入の意義と展開

書誌事項

タイトル別名
  • Snoezelen Education: Significance and Development of its Introduction to Special Needs Schools in Japan
  • ワガクニ ニ オケル スヌーズレン キョウイク ノ ドウニュウ ノ イギ ト テンカイ

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抄録

近年、わが国の肢体不自由特別支援学校に在籍する重度・重複障害児の教育を中心に、スヌーズレン(Snoezelen)を自立活動の授業に取り入れる学校が増えている。しかし、わが国ではスヌーズレンは教育法ではない、との見方もあることから、本稿では、まずスヌーズレンに関する国内外の学術書・研究論文を対象としてスヌーズレンの概念に関する研究動向を分析し、スヌーズレンには「レジャー」のほかに「教育」や「セラピー」としての側面があることを明らかにした。したがって、スヌーズレンは教育活動であるといえる。次に、スヌーズレン教育を定義し、感覚教育法等における位置づけや重度・重複障害児教育の現場への導入の意義を考察し、今後の展望について論じた。特に、スヌーズレンによる授業は、重度・重複障害児の発達を支援する新しい教育方法として注目されるばかりか、発達障害児や不登校児などにも有効であることが示唆された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 51 (4), 369-379, 2013

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (14)*注記

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