P7-006 シェーグレン症候群患者の睡眠評価とそれに影響を及ぼす因子の検討

  • 津田 耕作
    神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科
  • 明石 健吾
    神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科
  • 西村 啓佑
    神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科
  • 千藤 荘
    神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科
  • 三枝 淳
    神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科
  • 森信 暁雄
    神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科

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抄録

【目的】シェーグレン症候群(SS)は主に外分泌腺を障害するが,基本的には全身性の自己免疫疾患であり,腺外症状として各種臓器障害を呈する.その中でSSの患者では疲労感の訴えはよく経験され,睡眠障害がその一因と考えられている.しかしSSの睡眠障害に関する報告は限定的である.そこで当科外来通院中の原発性SS患者における主観的睡眠観の評価およびそれに影響する因子の検討を行った.【方法】当科に通院中のpSS患者でステロイド内服しているものを除いた37人(全例女性)を対象とした.それぞれにピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)および,シェーグレンの自覚症状質問票(ESPRI),うつ症状の質問票(PHQ-9),睡眠時無呼吸症のスクリーニング質問票(ESS)を実施し検討を行った.【結果】一般人口に比べて明らかに高い睡眠障害の有病率70%を有していた.また睡眠障害の程度は統計学的に有意にうつ症状の程度とBMIに関連を認め,特にうつの程度が最も影響を与えていた.【結論】pSSの患者では睡眠障害に注意し,うつ病等の精神疾患を含めたマネージメントを考えることで,QOLの改善につながるかもしれない.

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