多変量解析に基づく発達障害者の移行支援における課題の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Transition Support for Employment of People With Developmental Disabilities in Relation to Their Self-Understanding of Their Work Life: Multivariate Analysis of Data from Employment Assistance Providers
  • 多変量解析に基づく発達障害者の移行支援における課題の検討 : 就労支援者が重視する当事者の「職業生活に関わる自己の理解」に視点をあてて
  • タヘンリョウ カイセキ ニ モトズク ハッタツ ショウガイシャ ノ イコウ シエン ニ オケル カダイ ノ ケントウ : シュウロウ シエンシャ ガ ジュウシ スル トウジシャ ノ 「 ショクギョウ セイカツ ニ カカワル ジコ ノ リカイ 」 ニ シテン オ アテテ
  • ―就労支援者が重視する当事者の「職業生活に関わる自己の理解」に視点をあてて―

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抄録

本研究の目的は、就労支援者が重視する職業生活に関わる発達障害者の自己の理解について明らかにし、キャリア教育の観点から分析することであった。調査対象者は56名であり、職業生活に関わる発達障害者の自己の理解に関する16項目について評価した。その結果、(1) 主因子法・バリマックス回転による因子分析により「問題軽減の必要性」「勤労に資する姿勢の所有」および「補完の方略」の3因子が抽出された。また、因子分析の結果に基づいて作成した各尺度の内的一貫性は高かった。(2) 就労支援経験年数短群と長群の各尺度得点についてt検定を行った結果、「問題軽減の必要性」において有意差が認められた。就労支援者が発達障害者の移行支援の際、重視する当事者自身の理解には複数の側面があること、および、経験の比較的浅い就労支援者は、発達障害者が“自身の職業上の困難さを軽減することの必要性を理解していること”をより重視していることが明らかになった。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 50 (1), 13-20, 2012

    一般社団法人 日本特殊教育学会

参考文献 (3)*注記

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