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- Other Title
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- P2-003 関節リウマチ患者における自然リンパ球の解析
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【背景・目的】関節リウマチ(RA)は,種々の環境素因,遺伝素因を背景とし,自己免疫学的機序により引き起こされる多発性の関節炎である.病態の主座は慢性持続性の滑膜炎であり,種々の炎症性サイトカインが軟骨の破壊や破骨細胞の分化を促し,関節の破壊,QOLの低下を来す.全容が判明していないその病因の究明を目的として 今回我々はRA患者末梢血中の自然リンパ球,B細胞,単球について解析を行った.【方法】RAおよび健常者より末梢血単核球を分離し自然リンパ球(NK細胞,CD56highNK細胞,MAIT細胞,γδT細胞,iNKT細胞),B細胞(形質芽細胞,B-1細胞),単球についてフローサイトメトリー法を用いて解析しRA群と健常者群を比較した.【結果・考察】RA患者群では健常者群と比較しMAIT細胞,γδT細胞の頻度が低下することが示され,同時に両細胞群のCCR9発現が増加していることが明らかとなった.MAIT細胞・γδT細胞の頻度と,各々のCCR9発現度には負の相関を認め,これも健常者群との相違点であった.MAIT細胞とγδT細胞以外の自然リンパ球,B細胞,単球についてはRAと健常者群の統計学的有意差は認めなかった.今後MAIT細胞,γδT細胞とRAとの関与について検討を重ねる.
Journal
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- Japanese Journal of Clinical Immunology
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Japanese Journal of Clinical Immunology 37 (4), 337a-337a, 2014
The Japan Society for Clinical Immunology