知的障害特別支援学校におけるAACの利用実態に関する調査研究

書誌事項

タイトル別名
  • Usage of Augmentative and Alternative Communication (AAC) Systems in Special Schools for Children With Intellectual Disabilities: Current Status
  • チテキ ショウガイ トクベツ シエン ガッコウ ニ オケル AAC ノ リヨウ ジッタイ ニ カンスル チョウサ ケンキュウ

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抄録

知的障害特別支援学校における補助代替コミュニケーション(AAC)の利用実態について調査した。東京都内の知的障害特別支援学校全81学部に質問紙を送付し、55名の教員から回答を得た。絵カードと写真カードは95%以上の教員が使用していると回答していたが、コミュニケーションボード、コミュニケーションブック、学校/教室のオリジナル身振りサイン、パソコンなどの使用比率は50%に達せず、VOCAの使用は30%を下回った。一方、いずれのコミュニケーション手段も50%以上の教員が必要と考えていた。パソコン、コミュニケーションブック、マカトンサインは、50%以上の教員が児童生徒に教えることが難しいと回答していた。また、マカトンサインは小学部に比べ高等部で有意に使用頻度が減少し、パソコンはこれと対照的に増加する傾向が明らかになった。調査の結果に基づき、知的障害特別支援学校でのAAC利用の現状と課題について分析し考察した。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 48 (3), 181-190, 2010

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (3)*注記

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