知的障害児における受動文の言語知識 ―直接受動文と間接受動文の比較―

書誌事項

タイトル別名
  • Linguistic Knowledge of Passives: Comparison of Performance on Direct and Indirect Passives by Children With Intellectual Disabilities
  • チテキ ショウガイジ ニ オケル ジュドウブン ノ ゲンゴ チシキ : チョクセツ ジュドウブン ト カンセツ ジュドウブン ノ ヒカク
公開日
2014
DOI
  • 10.6033/tokkyou.52.39
公開者
一般社団法人 日本特殊教育学会

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説明

知的障害児は受動文のような複雑な文の理解に困難を示すことが従来から知られている。しかし、知的障害児の直接受動文と間接受動文の成績を比較した研究はない。そこで本研究では、直接受動文と間接受動文を用いて、知的障害児の言語知識の特徴を明らかにすることを目的とした。対象児は特別支援学校に在籍する知的障害児22名であった。受動文は直接受動文、動詞が自動詞の間接受動文、動詞が他動詞の間接受動文の3種類であった。文中の空欄に格助詞を挿入させる文完成法を用いた。本研究の結果、直接受動文の成績が、動詞が自動詞の間接受動文、動詞が他動詞の間接受動文の成績よりも有意に高かった。現在の言語理論の枠組み(同一深層構造説)に基づくと、直接受動文と間接受動文で統語的な複雑さに違いはないと考えられていることから、間接受動文の成績が低かったことは、間接受動文のもつ被害・迷惑という意味の理解の困難さが影響していることを示唆している。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 52 (1), 39-45, 2014

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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