P6-11  1073R-1乳酸菌で発酵したヨーグルトの摂取がインフルエンザ特異的抗体価に与える影響

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【目的】我々はLactobacillus delbrueckii ssp.bulgaricus OLL1073R-1(1073R-1乳酸菌)で発酵したヨーグルトがマウスにおいてインフルエンザ感染後の生存日数を延長すること,肺洗液中のインフルエンザ特異的な抗体価を上昇させることを既に報告している.本研究では本ヨーグルトの摂取がインフルエンザワクチン接種後の抗体価に与える影響を評価することを目的にヒトを対象とした二重盲検並行群間比較試験を実施した.【方法】男子大学生49名を2群に分け,1073R-1群には1073R-1乳酸菌で発酵したドリンクヨーグルト,プラセボ群にはプラセボ酸乳を1日1本(112 ml),冬季休暇の前8週間と後2週間摂取させた.また,摂取開始3週間後には被験者全員にインフルエンザワクチンを接種した.さらに,摂取開始時,ワクチン接種1週間後,5週間後,約8週間後,約10週間後(摂取終了日)に採血を行い,接種したワクチン株に特異的な抗体価をHI法で測定した.【成績】インフルエンザA型H3N2に対する抗体価はワクチン接種後にプラセボ群に比べて1073R-1群で有意に高値となった.また,A型H1N1,A型H3N2ではワクチン接種後の抗体陽転率がプラセボ群に比べて1073R-1群で有意に高値となった.B型についてはワクチン接種後の抗体保有率が1073R-1群でのみ有効性の基準である70%を上回った.【結論】1073R-1乳酸菌で発酵したヨーグルトの摂取は,インフルエンザワクチン接種の効果を増強する可能性が示された.<br>

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