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【背景・目的】強直性脊椎炎(AS)は主に脊椎,仙腸関節,末梢関節や靭帯の骨への付着部の炎症から骨の強直を来すリウマチ性疾患である.AS患者の90%以上でHLA-B27が認められることが知られているが,HLA-B27トランスジェニックラットはジャームフリーな環境では関節炎を発症せず,微生物の存在下では発症すること等から感染,特に腸管免疫の関与が示唆されている.また,免疫抑制剤や抗TNFα抗体など生物学的製剤が治療効果を発揮することからも免疫学的機序が病態に関与すると考えられるが,その病因および病態については不明な点が多い.今回我々はAS患者末梢血中の自然リンパ球,B細胞,単球について解析を行った.【方法】 ASおよび健常者より末梢血単核球を分離し自然リンパ球(NK細胞,MAIT細胞,γδT細胞,CD56highNK細胞,NKT細胞),B細胞(形質芽細胞,B-1細胞),単球についてフローサイトメトリー法を用いて解析しAS群と健常者群を比較した.【結果・考察】AS患者群では健常者群と比較しMAIT細胞の頻度が低下することが示され,腸管粘膜に多く存在するMAIT細胞がASの病態に関与する可能性が示唆された.他の自然リンパ球,B細胞,単球の頻度について差は見られなかったが,これらの細胞について機能や関節リウマチ患者との違いについて検討中である.<br>
Journal
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- Japanese Journal of Clinical Immunology
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Japanese Journal of Clinical Immunology 36 (5), 412a-412a, 2013
The Japan Society for Clinical Immunology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679630440320
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- NII Article ID
- 130003383144
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed