脳性マヒ児の人物画知能検査の併存的妥当性 : WISC-R,ベンダーゲシュタルトテストとの関係

書誌事項

タイトル別名
  • THE CONCURRENT VALIDITY OF THE DRAW-A-MAN INTELLIGENCE TEST IN THE CEREBRAL PALSIED CHILDREN
  • ノウセイ マヒジ ノ ジンブツガ チノウケンサ ノ ヘイソンテキ ダトウセイ

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抄録

6歳から12歳の脳性マヒ児64名を対象としてDAM、WISC-R、ベンダーゲシュタルトテストを実施し、それぞれのテストのIQの関係を分析することにより脳性マヒ児のDAMに関する併存的妥当性を検討した。ベンダーIQ、PIQ、VIQともDAMIQと有意な相関係数を示し、しかもこれらの値は精神薄弱児(者)と普通児を対象とした従来の研究結果よりも高い傾向にあった。しかし、偏相関係数の分析と重回帰分析から、(1)VIQはDAMIQとの間に有意な偏相関係数を示さない、(2)DAMIQの分散の大部分はベンダーIQの変動によって説明可能である、(3)PIQはベンダーIQには及ばないが、有意でかつ重要な関係をDAMIQとの間に持つ、ことが明らかとなった。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 22 (1), 1-6, 1984

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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