Extracorporeal circulation in Modified Arch First Technique

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  • Modified Arch First Techniqueにおける体外循環

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要旨:当院では全弓部人工血管置換の際にModified Arch First Techniqueを行っている。この術式は独自に作製した3分枝人工血管を使用し、頸部分枝再建を大動脈切開に先行させることで、脳合併症回避と良好な末梢側視野展開を得る方法である。2005年1月から2006年12月に施行した真性弓部大動脈瘤8例(破裂1例)、Stanford A型慢性大動脈解離3例の計11例を対象とした体外循環を経験したので報告する。落差脱血、遠心ポンプ送血のプレコネクト回路に心腔内血貯血槽を追加し使用した。脱血は上・下大静脈、送血は右腋窩動脈、Flush out用に大腿動脈を用いた。体外循環時間218±33分、大動脈遮断時間136±23分、1側脳灌流時間23±6分、下半身循環停止時間66±20分。手術死亡0例、脳合併症0例。術後6週で遺残胸腹部瘤破裂の1例を失った。認知症の5例も悪化を認めなかった。回路構成がシンプルで複雑な操作を必要としないこと、右腋窩動脈送血を選択することで1側脳灌流を維持しえることなど利点が多く安全な体外循環が可能となった。

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