精神薄弱養護学校(小学部)のボール蹴り指導における電子キット活用の効果(実践研究特集号)

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タイトル別名
  • 精神薄弱養護学校(小学部)のボール蹴り指導における電子キット活用の効果
  • セイシン ハクジャク ヨウゴ ガッコウ ショウ ガクブ ノ ボール ケリ シド

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抄録

精神薄弱養護学校の小学部では、ボールをゴールに蹴ること(シュート)の意味を理解したり、積極的にシュートに取り組むことに苦手な子どもが少なくない。本研究では、電子キットを活用し、サッカーゲームのゴールにシュートすると「怪獣の鳴き声」が出るような教材を作成した。そして、この教材がボール蹴り(シュート)に意欲的に取り組むことに有効であるかどうかについて検討した。対象児は、小学部4年生2名、5年生1名の計3名である。また、有効性の評価指標についても検討した。その結果、次のことが明らかになった。(1)子どもによっては、「怪獣の鳴き声」が出るゴールにより、ボール蹴り(シュート)を意欲的に取り組めるようになった。(2)「怪獣の鳴き声」がなくても取り組める子どもに対しても、マイナスの効果は与えなかった。(3)シュート回数よりも取り組み時間の方が、今回の評価指標としてより適切であった。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 32 (5), 105-110, 1995

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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