<b>ソムリエによる赤ワインの色彩評価に関する分光測色からの考察</b>
書誌事項
- タイトル別名
-
- <b>Analysis of Color Evaluation for Red Wine of Sommelier based </b><b>on Colorimetry</b>
抄録
<p> 【目的・背景】ソムリエは,ワインを視覚的に評価する際,ワイングラスを傾けて,白い紙など高反射率の背景にかざした時に液面に現れるグラデーションなどからワインの産地や品質を確認している.この一連の評価について,分光測色によりその意味について考察した.【方法】ソムリエが色合いを分類した5種類の赤ワイン(ガーネット系3種類,ルビー系2種類)を試料とした.まず,厚さ10mmの光学セルを用いて分光透過率を測定し,CIELAB値(D65,2度視野)を求めた.次に,透過率の低いガーネット系の試料(3種類)を,精製水(イオン交換水)で2倍,4倍,8倍,16倍に希釈した試料を用いて,光学濃度の変化を,測定光路長の変化とみなして,ワイングラスを傾けた場合に,どのような色彩の変化が伴うかを調べた.【結果】試料の測色値は,全て同じ色相で,彩度の異なる分布を呈し,試料の測色値とソムリエによる色合いの分類の間には,明度以外に明確な関係は見られなかった.また,ガーネット系の試料3種類すべてについて,希釈による光学濃度の変化により,彩度と明度の関係に非線形性がみられた.</p>
収録刊行物
-
- 日本色彩学会誌
-
日本色彩学会誌 41 (6+), 12-14, 2017
一般社団法人 日本色彩学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679632493568
-
- NII論文ID
- 130006386734
-
- ISSN
- 2189552X
- 03899357
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可