聴覚優位で書字運動に困難を示す発達障害児への漢字学習支援
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- チョウカク ユウイ デ ショジ ウンドウ ニ コンナン オ シメス ハッタツ ショウガイジ エノ カンジ ガクシュウ シエン
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Abstract
通常の学級に在籍する聴覚優位で書字運動に困難がみられた小学校3年生男児に対して漢字書字支援を実施した。はじめに学習漢字を対象児の既知文字に構成要素として分解させた後、音声言語リハーサルと部分再生による支援を実施した。音声言語リハーサルでは分解した構成要素を音声言語で復唱させた。部分再生では音声言語リハーサルに加え1〜2画程度の部分的な書字による補完を求めた。その結果、いずれの支援でも半数以上の漢字を書字できるようになった。しかし、書字エラーをみると、音声言語リハーサルでは構成要素自体の書字に誤りが多かったのに対し、部分再生では、構成要素の書字は可能であったが、それらの配置や結合部でのエラーが多かった。したがって、対象児に負担がかからない程度の補完的な書字活動を取り入れることで、音声言語リハーサルでは改善されなかった漢字細部の誤表記を修正できることが示唆された。
Journal
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- The Japanese Journal of Special Education
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The Japanese Journal of Special Education 46 (3), 193-200, 2008
The Japanese Association of Special Education
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679632977280
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- NII Article ID
- 110007329115
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- NII Book ID
- AN00172513
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- ISSN
- 21865132
- 03873374
- http://id.crossref.org/issn/03873374
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- NDL BIB ID
- 9729453
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- Abstract License Flag
- Disallowed