外部専門家による全学校規模の介入"準備"段階の重要性 : 教師の学生受け容れ度を指標とした導入過程の評価

書誌事項

タイトル別名
  • 実践研究 外部専門家による全学校規模の介入"準備"段階の重要性--教師の学生受け容れ度を指標とした導入過程の評価
  • ジッセン ケンキュウ ガイブ センモンカ ニ ヨル ゼン ガッコウ キボ ノ カイニュウ ジュンビ ダンカイ ノ ジュウヨウセイ キョウシ ノ ガクセイ ウケイレ ド オ シヒョウ ト シタ ドウニュウ カテイ ノ ヒョウカ

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抄録

特別支援教育対象児童生徒を含む全児童生徒の教育的ニーズを満たすことを目指し、全学校規模の介入を展開、浸透化させる"準備"段階の活動を公立中学校で行った。教師の負担感や抵抗感がこの種の介入の障壁となることから、教師主導の学校研究にコミットしつつ学生を派遣し、教師の要請と評価をふまえて活動を行った。活動内容は、成果報告書にまとめ、教師の供覧に資するようフィードバック法を工夫した。9か月の活動を経て、教師の要請に基づく学生の活動場面が拡大、関与生徒が漸次増加した。また、教師による評価の前後比較から、生徒の行動観察記録の提示や学校実態に即した無理のない支援の提案を学生に期待する意向が明確化した。この"準備"段階の活動により、長期欠席生徒の学校復帰と進路決定、怠学・非行傾向生徒の行動改善および特別支援教育対象生徒の学業適応促進の成果があがった。特別支援教育の展開を見すえ、大学が機能すべき本活動の重要性を指摘した。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 42 (1), 57-68, 2004

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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