書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of Optimal Perfusion Flow and Pressure using Laser Doppler Skin Perfusion Pressure during Cardio-Pulmonary Bypass
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説明
要旨:人工心肺運転中の末梢循環を知る新たな指標として皮膚灌流圧(SPP)が期待される。カネカ社製SensiLaseTMPAD3000を使用し、左足底部でSPPを測定し、灌流量(CO)、灌流圧(MAP)の変化および末梢血管抵抗(SVR)、体温(BT)が末梢循環に及ぼす影響およびCPB運転中の管理方法を検討した。対象は2005年7月~2007年10月に体外循環(CPB)を施行した連続43症例の弁膜症患者を対象にした。その結果、 SPPとCOの関係は、r=0.267(p=0.087)と正相関の傾向にあるものの有意ではなかった。 SPPとMAP・SVRの関係は、 r=0.611・r=0.462(p<0.0001・p<0.001)と有意な正相関を認めた。BTについては、明らかな関係は見られなかった。SPPはCO・BTに影響され難いことが示唆され、SPPを維持するために、COを増加させることは効果的でないことが示された。また、末梢循環を維持するには、CPB運転中のMAPを術前SPP以上に維持することが重要である。適切な薬剤使用量を決定する指標として、SVRに相関のあるSPPが重要であると考えられ、安全なCPBを確立するうえで極めて有用であると考える。
収録刊行物
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- 体外循環技術
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体外循環技術 35 (4), 400-404, 2008
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679633361408
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- NII論文ID
- 10023918678
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- NII書誌ID
- AN1020635X
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- ISSN
- 18845452
- 09122664
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可