書誌事項
- タイトル別名
-
- Effects of instructions on event-related brain potentials elicited by unresponsive computers
- オウトウ シナイ コンピュータ ニ タイスル ジショウ カンレン デンイ ニ オヨボス キョウジ ノ コウカ
この論文をさがす
抄録
コンピュータを使っているときの認知過程を事象関連電位 (event-related brain potential: ERP) によって検討することができる。本研究では,ユーザーの操作に対してコンピュータが応答しなかったときに生じるERP成分に及ぼす課題教示の効果を検討した。16名の大学生に自分で決めた一定間隔 (1-2秒) でマウスボタンを押すように求めた。ボタン押しの直後に反応フィードバック刺激 (黒いコンピュータ画面上の白い円) が提示されたが,提示されないこともあった (p = .15)。刺激が提示されないと,その200-250ms後に陰性の欠落刺激電位が側頭部優勢に生じた。これに加えて,参加者のパフォーマンスによって刺激提示の有無が決まる (つまり,ボタン押し間隔が一定でないと刺激欠落が生じる) と教示したときには同じ潜時帯において前頭部にフィードバック関連陰性電位が生じた。これらの知見はコンピュータ事象に惹起されたERPがその事象に対するユーザーの解釈を反映することを示唆している。
収録刊行物
-
- 生理心理学と精神生理学
-
生理心理学と精神生理学 27 (3), 215-223, 2009
日本生理心理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679633609216
-
- NII論文ID
- 130004876194
-
- NII書誌ID
- AN10091236
-
- ISSN
- 2185551X
- 02892405
-
- NDL書誌ID
- 10682735
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可