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- 高柳 俊夫
- 徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部
書誌事項
- タイトル別名
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- Equilibrium Analyses in Aqueous Solution under Accompanying Side Reactions by Capillary Zone Electrophoresis
- キャピラリーゾーン デンキ エイドウホウ オ カツヨウ スル フクハンノウ シンコウ カ デ ノ スイヨウエキ ナイ ヘイコウ ハンノウ ノ カイセキ
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説明
キャピラリーゾーン電気泳動法(CZE)による均一水溶液中での平衡反応解析において,CZEの分離の特長を有効に活用する解析手法を開発した.解析の基本となるのはアフィニティキャピラリー電気泳動(ACE)の手法であり,測定対象物質の電気泳動移動度の測定を通して平衡物性を解析する.まず第一に,分離分析により共存物質,分解生成物がCZE分離される点を活用して,易分解性医薬品のハロペリドールの酸解離定数を決定した.さらに,CZE測定時間と同程度の分解反応速度を有する物質は測定中に平衡化学種から徐々に分離されてリーディング/テーリングシグナルとして観測されることに着目し,アルカリ性領域でOH-が付加する副反応を伴うフェノールフタレイン,酸性領域でエステル基の加水分解反応を伴うテトラブロモフェノールフタレインエチルエステルのそれぞれの酸解離定数をACEの手法により決定した.沈殿生成を副反応に伴う平衡反応の解析においては,難溶性物質の溶解度の問題に対して,溶解度までの低濃度ではCZEで通常のシグナルとして観測される特長に加えて,溶解度以上の濃度では生成した沈殿が平衡化学種から分離されて泳動液中で再溶解するために,CZE法では溶解度の問題はある程度許容される特長を見いだした.この特長を活用して,ジピクリルアミネートイオンの水溶液内イオン会合定数,テトラブロモフェノールフタレインの酸解離定数を決定することができた.分離分析法であるCZE法の利用は,一般的な平衡反応の解析手法である均一系における電位差滴定法,光度滴定法等と比較して,分離分析の手法,特長が平衡解析に有効であることを例示した.
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 64 (2), 105-116, 2015
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679636899200
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- NII論文ID
- 130004732542
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- NDL書誌ID
- 026103068
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可