-
- 津越 敬寿
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所物質計測標準研究部門
書誌事項
- タイトル別名
-
- Revolution of Evolved Gas Analysis/Mass Spectrometry
- ハッセイ キタイ ブンセキ/シツリョウ ブンセキホウ ノ コウドカ
この論文をさがす
抄録
発生気体分析は熱重量測定/質量分析(TG/MS)との装置形態を取っていることが多く,熱分解で生成するガス成分を検出する手法であり,種々の新たな分析に適用が期待される.しかしながら,従来のTG/MS装置によく用いられるキャピラリー接続では,熱分解ガスの吸着により閉塞することもあり,このことは分析対象成分が検出部まで変性せずに移動することの疑義につながる.また,単成分でない熱分解生成ガス成分の分析にガスクロマトグラフィーなどの分離を用いるが,熱分解ガスの変性がここでも全く起こらないとは考えにくく,さらには測定のリアルタイム性も失われる.本研究では,これらの問題点を克服すべく,新規インターフェースの開発を行い,またユニークなイオン化を用いる質量分析法を採用した装置の試作を行い,種々の応用を行った.これにより,セラミックスの出発物質に含まれるバインダーとしての高分子の熱分解プロセスのモニタリングを実現した.また,従来考えられていたポリスチレンの熱分解プロセスに誤りがあり,異なるプロセスであることを確認した.
収録刊行物
-
- 分析化学
-
分析化学 67 (3), 135-143, 2018
公益社団法人 日本分析化学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679637334784
-
- NII論文ID
- 130006638810
-
- NII書誌ID
- AN00222633
-
- NDL書誌ID
- 028903521
-
- ISSN
- 05251931
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可