ペプチドマイクロアレイによる細胞内プロテインキナーゼの網羅的解析

  • 森 健
    九州大学工学研究院応用化学部門
  • 上元 純平
    九州大学大学院システム生命科学府システム生命科学専攻
  • 片山 佳樹
    九州大学工学研究院応用化学部門 九州大学大学院システム生命科学府システム生命科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Kinome Analysis Using Microarray of Peptide Substrates
  • ペプチドマイクロアレイ ニ ヨル サイボウ ナイ プロテインキナーゼ ノ モウラテキ カイセキ

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抄録

プロテインキナーゼ(PK)は細胞内シグナル伝達の中心的な役割を担っており,がんを含む種々の疾病においてその異常活性化が見られるため,創薬の大きなターゲットである.したがって,細胞内PKの網羅的な解析は,創薬研究及び投薬前診断法として重要であり,キノミクスと呼ばれる.そのための手法としてペプチドマイクロアレイが注目されている.著者らはこれまでにペプチドマイクロアレイの問題点を克服するための手法を提案しており,蛍光法及び表面プラズモン共鳴(SPR)法を用いて定量的に細胞内PKの活性を評価することに成功した.また,同ペプチドマイクロアレイを用いて標的PKの高反応性の基質スクリーニングに成功した.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 61 (3), 185-191, 2012

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (32)*注記

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