ガスクロマトグラフィーによる酸素の選択的検出を目的とした対向同軸電極を備えたシースフロー型原子発光検出器の試作

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Sheath Flow-type Atomic Emission Detector with Face-to-face Coaxial Electrodes for Oxygen-selective Detection by Gas Chromatography
  • ガスクロマトグラフィー ニ ヨル サンソ ノ センタクテキ ケンシュツ オ モクテキ ト シタ タイコウ ドウジク デンキョク オ ソナエタ シースフローカタ ゲンシ ハッコウ ケンシュツキ ノ シサク

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抄録

ヘリウムラジオ波(RFP)プラズマを用いた対向同軸電極内蔵のガスクロマトグラフィー(GC)用原子発光検出(AED)デバイスを試作した.プラズマ発生ユニットは2本の白金管電極(外径2.0 mm及び外径1.0 mm)を対向同軸上に配置することにより構成した.さらに,プラズマへの大気の混入を防ぐために石英製放電管周囲をヘリウムで取り囲む構造(シースフロー構造)とした.光ファイバー先端をAEDデバイス上部に設置し,後端を分光器に接続した.試作したAEDデバイスは市販のGCに搭載して測定に供した.含酸素化合物としてtert-ブチルメチルエーテルを用いたとき,酸素由来の原子発光波長を検出することができた.測定波長309.0 nm,印加電力3 W,印加周波数250 kHz及びメークアップガス流量5 mL min−1としたとき,酸素量として42 pg s−1(3 σ)の検出下限を得た.石油製品中の含酸素化合物や酸化生成物の高感度測定などへの応用が期待される.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 61 (8), 679-684, 2012

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (25)*注記

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