書誌事項
- タイトル別名
-
- Analysis of Odor in Bedroom
- シンシツ ニ コモル ニオイ ノ カイセキ
この論文をさがす
抄録
住居空間に漂うニオイは極微量であり,一般的にトイレの糞尿臭やキッチンの生ゴミ臭はメチルメルカプタン,トリメチルアミン,インドールなどがキーとなる臭気成分として知られている.しかし,寝室にこもるニオイの臭気成分を調査した報告はなく,消費者の意見ではほとんどが「ニオイがこもった感じ」と回答している.そこで,本研究では,被験者の負担の少ない静置式の固相マイクロ抽出(SPME)4種類とガスクロマトグラフィー-質量分析計(GC-MS)を組み合わせ,家庭の寝室にこもるニオイの実態調査を行った.その結果,家庭の寝室に存在する臭気の共通成分として,C2-9脂肪酸,C9-10アルデヒド,メチルケトンを同定した.これらの臭気成分は,家庭で使用していた枕カバーや肌シャツより検出されることから,寝室にこもるニオイの実態は,人が使用した寝具などに付着した不飽和脂質が酸化分解した化合物であると推測した.
収録刊行物
-
- 分析化学
-
分析化学 62 (3), 207-213, 2013
公益社団法人 日本分析化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679637463680
-
- NII論文ID
- 10031139107
-
- NII書誌ID
- AN00222633
-
- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3sXls1arsLc%3D
-
- NDL書誌ID
- 024360814
-
- ISSN
- 05251931
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可