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- 高橋 徹三
- 公衆衛生院栄養生化学部
Bibliographic Information
- Other Title
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- ビタミン C ノ カクシュ テイリョウホウ
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Description
ビタミンCは,他のビタミンに比し構造も比較的簡単であり,ビタミンの理化学的定量法中もっとも早く発達し,かつもっとも完成されたものといってよい.現在,動物試験法は特殊の場合のほかは行われず,もっぱら理化学的定量法が用いられている.還元型ビタミンC(AA*)は緩和な酸化剤により酸化型ビタミンC(DAA**)になり,DAAは硫化水素などにより容易に還元されてAAにもどる.このように,酸化還元可逆反応が容易におこることは生理的にも重要な意義をもっているが,このことは定量にも応用される.DAAはさらにラクトン環の開環によりジケトグロン酸(DKG)となり,さらに修酸,スレオン酸などに分解する.DAAはC効力を有するが,DKGになるとC効力を示さず,硫化水素によっても還元されない.天然品中には通常AA,DAAが共存し,ともにC効力を有するので,定量の際は両者ともに測定する必要がある.この和を総Cとよぶ.AA,DAAの定量に関する報告はきわめて多いが,以下,主要な定量法の紹介,解説を中心に述べることにする.
Journal
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- BUNSEKI KAGAKU
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BUNSEKI KAGAKU 8 (8), 536-542, 1959
The Japan Society for Analytical Chemistry
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679637754624
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- NII Article ID
- 130000959319
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- NII Book ID
- AN00222633
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- NDL BIB ID
- 9199852
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- ISSN
- 05251931
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL Search
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- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed