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説明
電位差滴定法の進歩についてReilleyが1956年のAnal.Chem.に詳細な紹介をしている.現在では電位差滴定法は,極電位と通過する電流とを曲線に示したVoltammetric curveをもとにして初めて定量的に解釈されるといってよい.Kolthofだおよび石橋・藤永の綜説にこの関係が詳細に説明されている.またこのような見地から簡易に説明した藤永・永井の小著も参考になるであろう.そのほか綜説として電位差滴定法の進歩,中和滴定の応用,酸化還元滴定法,錯滴定法,定電流電位差法,薬品分析における電気滴定法,自動滴定法の進歩,電気化学的分析の装置と実験法などが述べられている.この稿では電位差滴定を各項目に分けて1955年と1956年の二年における進歩を簡単に紹介する.来年度の進歩綜説には非水溶媒滴定が述べられる筈であるから省略した.
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 6 (13), 872-877, 1957
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679638744960
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- NII論文ID
- 130000953925
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可