中国の瀋陽,上海及び福州における大気中多環芳香族炭化水素類の地域間差
書誌事項
- タイトル別名
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- Characteristics of Atmospheric Polycyclic Aromatic Hydrocarbons in Shenyang, Shanghai and Fuzhou, China
- チュウゴク ノ シンヨウ,シャンハイ オヨビ フクシュウ ニ オケル タイキ チュウ タカン ホウコウゾク タンカスイソルイ ノ チイキ カンサ
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説明
2010年の冬季及び夏季に中国の東部に位置する瀋陽,上海及び福州で総浮遊粒子状物質をアンダーセン式ローボリウムエアサンプラーを用いて粒径別(<2.1 μm,2.1~7 μm,>7 μm)に捕集した.強い発がん性または内分泌かく乱性を有する9種の多環芳香族炭化水素(PAH)と12種のニトロ多環芳香族炭化水素(NPAH)をそれぞれ高速液体クロマトグラフ(HPLC)蛍光検出法,HPLC化学発光検出法で分析した.その結果,3都市の大気中PAH,NPAH濃度はいずれも冬高夏低の季節変動を呈し,また季節によらず瀋陽で最も高く,福州で最も低いことが分かった.また3都市の大気中PAH,NPAHの80% 以上は呼吸器への沈着率の高い微小粒子画分(<2.1 μm)に存在した.さらに,大気中PAH,NPAHの主要発生源の識別マーカーであるピレンに対する1-ニトロピレン濃度比を3都市で比較した結果,上海,福州及び夏季の瀋陽の大気中PAH,NPAHの主要発生源がディーゼル車であり,冬季の瀋陽はディーゼル車と石炭暖房施設の両方であることが明らかになった.
収録刊行物
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- 分析化学
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分析化学 62 (4), 267-273, 2013
公益社団法人 日本分析化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679639070848
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- NII論文ID
- 10031151799
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- NII書誌ID
- AN00222633
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3sXntVWkurw%3D
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- HANDLE
- 2297/36937
- 2297/43418
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- NDL書誌ID
- 024615417
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- ISSN
- 05251931
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可