回路実装学会10周年記念講演会レポート

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  • カイロ ジッソウ ガッカイ 10シュウネン キネン コウエンカイ レポート

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PCは18カ月で性能が倍に, コストは1/2になる。したがってコストパフォーマンスは4倍になる。このようなIntelのMoorの法則で進歩してきたこの15年のPCの進歩は, 長足であるが, なお, ビジネスに求められる水準に到達してはいない。<BR>とはいえ, PCは確実にビジネスの中核に位置づけられてきている。その発展の方向は, 今まで別々に発展を遂げてきた二系統の情報源, すなわち, PC (CPU+MS-DOS+表計算) とインターネット (ケーブル+TCP/IP+Web) が結局, 「分散コンピューティングおよびマルチメディア指向」につながる。ここに現れてくるPCの使われ方は, 表計算やワープロではない。アメリカではすでに, ROI (Return of Investment) を計算する道具ではなくメールのやりとりに使っている。このように使い方はどんどん進化する。<BR>現在, 我が国に設置されているPCは13.5百万台と1990年の5.7百万台から大きく伸長している。しかし, この数字はアメリカの約1/3であり, しかもネットワーク化されていない。インターネットは世界のコンピュータをネットワーク化する技術として重要な技術である。しかし, その真価は, 今のゴールドラッシュ心理によるブームが落ち着いて後のことになろう。また, インターネットは今後, 次のような技術的問題点も解決せねばならない。 (1) セキュリティー管理, (2) 通信帯域とコスト等。我が国においては特に (2) の問題が大きい。すなわち, アメリカに比べて我が国の通信コストは5倍から10倍も高い。<BR>また, インターネットに対比して企業内に構築されたイントラネットという概念もある。これとネットワーク環境での情報交換には, まだ解決しなければならないことがある。一例として, 社員の自己申告制度をイントラネットに取り込んだところがあった。これは, 個人がいつでも人事部長にメールを出せるということで便利だったのだが, 問題が出てきた。それは, 誰の名前でもメールが送れるということだった。こんな所もこれから解決していかなければならないところである。

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