昆虫のジョンストン器官の比較形態学:構造と中枢投射

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タイトル別名
  • Comparative morphology of Johnston’s organ: structure and central projection.
  • コンチュウ ノ ジョンストン キカン ノ ヒカク ケイタイガク コウゾウ ト チュウスウ トウシャ

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抄録

フォン・フリッシュがミツバチのダンス言語を発見してはや60年,ハチはダンスを“見る”のではなくダンスのときに生じる翅音を“聞く”ことによって蜜源までの方向と距離を計算していることが明らかになりつつある。この聴覚情報処理にあずかる感覚器官が触角基部にあるジョンストン器官である。われわれはダンス言語情報処理システム解明のための第一歩としてジョンストン器官の一次感覚中枢の同定に成功した。ジョンストン器官の感覚線維の投射パターンは従来考えられていた以上に精緻で,多数の並列情報処理経路を形成していることが示唆される。本総説では比較形態学の観点からジョンストン器官の研究のトレンドを広く紹介したい。

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参考文献 (92)*注記

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