橈骨動脈仮性瘤をきたした血液透析患者の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of pseudoaneurysm of the radial artery in a hemodialysis patient
  • 症例報告 橈骨動脈仮性瘤をきたした血液透析患者の1例
  • ショウレイ ホウコク トウコツ ドウミャク カセイリュウ オ キタシタ ケツエキ トウセキ カンジャ ノ 1レイ

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抄録

症例は13年間維持透析を行っている69歳の女性. 左上腕人工血管にて透析を行っていたが, 2週間前から続く左前腕部の無痛性発赤・腫脹のため来院した. 左前腕部正中に拍動性の腫瘤を触れ, 表在エコー, 3DCTを施行. 上腕動脈近傍の橈骨動脈に直径2.5×2.5×1.5cmの動脈瘤が認められ, 動脈瘤除去術を行った. 術後前腕の腫脹は軽快した. 病理組織像は仮性動脈瘤, 培養は陰性であった. 部位的に侵襲が加えられた既往はなく, 動脈硬化性の仮性動脈瘤が疑われた. 他部位の動脈瘤の存在は認めなかった. 血液透析患者における非医原性の孤立性動脈瘤の発生はまれであり, 報告する.

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参考文献 (22)*注記

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