血液透析患者に合併した正常圧水頭症に対し腰椎腹腔短絡術(LPシャント)が奏功した1症例

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of lumbo-peritoneal (LP) shunt in a patient with idiopathic normal pressure hydrocephalus on maintenance hemodialysis
  • 症例報告 血液透析患者に合併した正常圧水頭症に対し腰椎腹腔短絡術(LPシャント)が奏功した1症例
  • ショウレイ ホウコク ケツエキ トウセキ カンジャ ニ ガッペイシタ セイジョウアツ スイトウショウ ニ タイシ ヨウツイ フククウ タンラクジュツ LP シャント ガ ソウコウシタ 1 ショウレイ

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説明

症例は66歳,女性.平成17年5月,慢性腎不全にて血液透析が導入された.平成17年11月頃より意欲の低下,食欲低下,歩行障害が出現し,増悪したため入院した.頭部画像所見と髄液排泄試験による歩行の改善から,正常圧水頭症と診断した.腰椎腹腔短絡術(LPシャント)を行ったところ症状は劇的に改善し,歩行障害と認知障害(長谷川式簡易知能スケール,Mini-Mental State Examination)も,著しく改善した.LPシャントは比較的侵襲の小さい手術であり,透析患者にも適応しやすい治療法である.維持透析療法の経過中に活動性の低下や意欲の低下などを認める患者は多くみられるが,本症例は早期に正常圧水頭症の診断がなされ,治療が奏功した.

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参考文献 (20)*注記

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