血液浄化が必要となった, 正常腎機能患者のプレガバリンによる急性間質性腎炎が疑われた1例

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タイトル別名
  • Pregabalin-induced acute interstitial nephritis in a patient with normal renal function who required dialysis
  • 症例報告 血液浄化が必要となった,正常腎機能患者のプレガバリンによる急性間質性腎炎が疑われた1例
  • ショウレイ ホウコク ケツエキ ジョウカ ガ ヒツヨウ ト ナッタ,セイジョウジンキノウ カンジャ ノ プレガバリン ニ ヨル キュウセイ カンシツセイジンエン ガ ウタガワレタ 1レイ

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抄録

<p>症例は84歳, 女性. 過去に検尿異常や腎機能障害は認めず, 入院4日前よりしびれに対してプレガバリン25mgを処方された. 4日後に呼吸苦で当院救急外来を受診し, Cr 9.34mg/dLと著明な腎機能悪化を認め, 緊急入院となった. フロセミド静注に反応なく, 第2病日から血液透析を開始した. プレガバリンによる薬剤性腎障害を考え, 内服中止にて経過をみたが, 第9病日まではCr値の上昇が継続した. 追加の検査結果から, 血清M蛋白と尿Bence Jones蛋白が陽性となり, パラプロテイネミア関連腎障害の可能性も考え, 第16病日に腎生検を施行した. 腎生検の結果から, 尿細管間質にリンパ球や好酸球浸潤が認められるのみであり, 急性間質性腎炎と診断した. 第9病日からは徐々に腎機能は改善し, 4回目の血液透析で透析離脱した. プレガバリンによる急性間質性腎炎は過去に報告はなく, 本症例のように血液浄化が必要となるような重篤な腎障害の副作用があることを考慮する必要があると考えられる.</p>

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参考文献 (13)*注記

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