悪性胸膜中皮腫に対して2次化学療法としてCisplatin+Pemetrexedが有効であった1例

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タイトル別名
  • Cisplatin and Pemetrexed Chemotherapy After Systemic Chemotherapy in a Patient with Malignant Pleural Mesothelioma

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背景.悪性胸膜中皮腫は治療抵抗性で予後不良疾患であり,初回治療としてCisplatin+Pemetrexed(CP)の有効性と安全性が確認されているが,2次化学療法以降での有効性は確立されていない.今回我々は,2次化学療法以降としてCPを施行し,腫瘍縮小効果を認めた悪性胸膜中皮腫の1例を経験した.症例.73歳男性.2006年2月より,Cisplatin+Gemcitabine,局所放射線療法を実施するが腫瘍は増大.2007年4月から,CPを4コース施行.最良効果はSDであったが,腫瘍は縮小傾向であった.また,Grade 3以上の毒性は血小板減少のみであった.当症例は,治療開始後7ヶ月の経過観察胸部CTで腫瘍の増大傾向を認めたが,2008年2月現在も症状の出現なく無治療で経過観察中である.結論.本症例では,悪性胸膜中皮腫の2次化学療法としてのCPは毒性が軽度であり,腫瘍縮小効果も認められた.<br>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 48 (3), 227-230, 2008

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (10)*注記

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