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- 野口 雅之
- 筑波大学医学医療系診断病理学
書誌事項
- タイトル別名
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- Pathology of Lung Carcinoma -Recent Adenocarcinoma Classification-
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説明
WHO第3版における肺腺癌の分類には大きな問題点が2つ存在する.その1つは細気管支肺胞上皮癌(bronchioloalveolar carcinoma,BAC)は予後100%の腫瘍であるにも関わらず進行腺癌の分類の1つにあげられていることで,2つ目は進行腺癌の亜型分類に「混合型」が存在することによって進行腺癌の亜分類の90%が混合型に分類されてしまう点である.IASLC病理委員会ではWHO第4版に向けて新しい腺癌分類を提唱した.これによれば肺腺癌の前浸潤性病変に,以前より分類されていた異型腺腫様過形成(atypical adenomatous hyperplasia)の他に上皮内腺癌(adenocarcinoma in situ)を加えた.さらに進行腺癌の分類を,a)置換性増殖優位型,b)腺房性増殖優位型,c)乳頭状増殖優位型,d)微少乳頭状増殖優位型,e)(粘液産生)充実性増殖優位型の5亜型に分類し,最も優位な組織亜型で分類した.一方,上皮内腺癌と進行腺癌の間に微少浸潤性腺癌の項目も設けた.<br>
収録刊行物
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- 肺癌
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肺癌 52 (3), 339-345, 2012
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679658971008
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- NII論文ID
- 130002060254
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- NII書誌ID
- AN00203978
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- ISSN
- 13489992
- 03869628
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- HANDLE
- 2241/00127785
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可