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- 中島 淳
- 東京大学大学院医学系研究科呼吸器外科学
書誌事項
- タイトル別名
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- Review of the TNM Classification of Primary Lung Cancer, 8th Edition
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説明
<p>肺癌TNM分類ver. 8について概説する.国際的なTNM分類は国際対がん連合(UICC)が策定・改訂し,原発性肺癌には2017年1月から改訂第8版が適用された.日本肺癌学会編集「肺癌取扱い規約」に定められたTNM分類はUICCのそれと同一であり,UICC-TNMの改訂に合わせて第8版が出版された.UICC-TNM分類は世界肺癌学会(IASLC)のデータベースを解析して作成された.第7版から第8版への変更点の要約は以下の通りである:T分類では最大径の分類基準が細分化され1,2,3,4,5,7 cmとなった.またCT上すりガラス状陰影を呈する肺癌については,最大径を病変全体径ではなく充実成分径(≒浸潤性増殖部の径)で表すこととした.N分類は変更されなかった.M分類では第7版のM1b分類が二分され,胸腔外の1臓器単発転移はM1b,多発転移はM1cと改まった.病期ではIA期がIA1,IA2,IA3期に分かれ,新たにIIIC期が設けられ,IV期がIVA,IVB期に分けられた.TNMと病期の対応も多少変更された.以上の変更について解説し,さらに問題点・今後の展望について述べる.</p>
収録刊行物
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- 肺癌
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肺癌 57 (3), 159-166, 2017
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679659249536
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- NII論文ID
- 130005708099
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- ISSN
- 13489992
- 03869628
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可