辺縁性歯周炎の免疫病理学的研究

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  • Immunopathological Studies of Marginal Periodontitis
  • III. Immunological Responses of T-cell immunity to the Experimental Periodontitis
  • 第3報 T-cell immunityが歯周組織に与える影響について

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抄録

口腔内細菌によって感作されたT-cellが再度対応抗原と遭遇した際に, 歯周組織が如何なる影響を蒙むるかを免疫病理学的に検討した。その結果, 今回の実験の如くnon-specific mitogenのCon AとPHAにほぼ同等の芽球化率を示すようなT-cellのsubsetは組織傷害性に作用することなく, むしろ傷害に対して防御的に作用することが分った。一方, 比較対照群として実験を進めた口腔内細菌可溶性抗原のみを注射した群や, 感作B-cellならびに同T-cellのmixtureを同抗原とともに注射した群においては, 強い炎症性循環障害に起因して骨芽細胞の変性ならびに消失, 破骨細胞の分化, osteoclastic resorptionなどの病的骨吸収の出現を認めた。

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