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- 近藤 哲郎
- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター呼吸器内科
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- 村上 修司
- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター呼吸器内科
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- 齋藤 春洋
- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター呼吸器内科
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- 伊藤 宏之
- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター呼吸器外科
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- 坪井 正博
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- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター呼吸器外科
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- 横瀬 智之
- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター病理診断科
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- 亀田 陽一
- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター病理診断科
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- 山田 耕三
- 神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター呼吸器内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Retrospective Study Comparing Differentiation Methods in Noninvasive Pulmonary Small Adenocarcinomas Using Mediastinal and Lung Window Images Acquired by Thin-section Computed Tomography
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説明
目的.小型肺腺癌における浸潤癌・非浸潤癌鑑別の評価方法としてthin-section CT(TS-CT)の肺野条件画像と縦隔条件画像の腫瘍長径の比率を用いる方法(消失率法)と,TS-CT縦隔条件画像の腫瘍長径のみを用いる方法(縦隔画像長径値法)との比較検討を行った.対象・方法.対象は1997年7月から2008年5月までに切除された病理腫瘍径20 mm以下の末梢小型肺腺癌430症例(441病変)で,リンパ節転移・胸膜浸潤・血管浸潤・リンパ管浸潤・術後再発のいずれも認めないものを非浸潤癌とし,いずれか1つでも認めるものを浸潤癌とした.方法は術前TS-CT画像を用いて,(1)消失率法:消失率=(1-縦隔画像長径/肺野画像長径)×100(%),および(2)縦隔画像長径値法:縦隔条件画像における縦隔画像長径(mm)を求め,非浸潤癌鑑別に関する消失率法と縦隔画像長径値法の有用性をROC解析とロジスティック回帰分析による多変量解析を用いて行った.結果.対象の性別は男性189例,女性241例であり,病理学的には非浸潤癌328病変,浸潤癌113病変であった.ROC解析では縦隔画像長径値法よりも消失率法がより良好な結果であり,ロジスティック回帰分析を用いた多変量解析では,女性であることと消失率が高値であることが非浸潤癌に関連する独立因子であった.結論.末梢小型肺腺癌における浸潤癌・非浸潤癌鑑別の評価方法としてTS-CT画像の縦隔条件画像を用いた評価方法よりも,その肺野条件画像の長径との比率を用いた方法がより有用な鑑別方法である.<br>
収録刊行物
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- 肺癌
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肺癌 51 (6), 694-700, 2011
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679659801344
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- NII論文ID
- 130001284825
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- ISSN
- 13489992
- 03869628
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可