臨床医のための分子病理診断の基礎

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タイトル別名
  • A Basis of Molecular Pathology for Clinicians

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抄録

遺伝子テストによる分子標的薬のための患者選択が日常的に行われるようになっている.その結果を正しく評価するためには分子病理学的な基礎を理解するとともに,それぞれで用いられる手技の長短所を正しく理解する必要がある.腫瘍を形作るがん関連遺伝子変化には,がん遺伝子,がん抑制遺伝子の2種類が存在する.現在,標的となる遺伝子変異のほとんどはがん遺伝子であり,それらの変化は遺伝子変異,遺伝子増幅,遺伝子再構成,タンパク過剰発現に大別される.本稿ではそれぞれの遺伝子変化について概説し,その検出方法・検体について説明を加えた.

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 55 (6), 986-990, 2015

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

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