ミミズにおける周期的活動(這行行動)を形成するメカニズムの解明

  • 水谷 賢史
    慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻生命理工学専修生物物理・神経情報学研究室
  • 岡 浩太郎
    慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻生命理工学専修生物物理・神経情報学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • ミミズ ニ オケル シュウキテキ カツドウ ハイコウコウドウ オ ケイセイ スル メカニズム ノ カイメイ

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抄録

動物の周期的行動の形成機構を解明するために,体節毎に繰り返し構造をした単純な神経系を有する環形動物ミミズを用いて行った我々の研究を解説した.ミミズ這行は,central pattern generator(CPG)と呼ばれる神経回路により形成されているが,神経細胞は小さく細胞内記録が困難であるため,その研究は従来進んでいなかった.そこで我々は,イメージング技術と細胞外電位記録技術を併用し,容易かつ網羅的にCPG活動を把握することを試みた.その結果,這行に用いられる運動神経細胞およびCPGに含まれる細胞の一部が明らかになった.また,CPG活動は,運動神経細胞の活動に同期した活動と,それに先んじる活動に2分されることがわかった.

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参考文献 (20)*注記

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