Lobular endocervical glandular hyperplasia を伴うadenocarcinoma <i>in situ</i> および子宮体癌を認めた重複癌の 1 例

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  • A case of coexisting adenocarcinoma <i>in situ</i> with lobular endocervical glandular hyperplasia and uterine cancer
  • A case of coexisting adenocarcinoma in situ with lobular endocervical glandular hyperplasia and uterine cancer

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背景 : Lobular endocervical glandular hyperplasia (LEGH) を伴う adenocarcinoma in situ (AIS) および子宮体癌の共存を認めた重複癌の 1 例を経験したので報告する.<br>症例 : 53 歳, 女性. 不正出血を主訴に婦人科を受診. 子宮頸部細胞診では平面的なシート状大型集塊で核は偏在, 重積性はなく, 核小体は目立たない細胞質が黄色調に染まる LEGH の細胞像と, 一部に核縁肥厚を認める核異型を示す異型腺細胞や, さらに異型を増した腺癌細胞を認めた. 子宮内膜細胞診では, G1 の類内膜腺癌細胞を認め子宮体癌と診断した. 手術を施行し, 摘出子宮には, 内膜腺に限局する類内膜腺癌, 頸部には嚢胞状に拡張した腺管周囲に集簇する小腺管を認めた. HIK1083 陽性となる LEGH 部と陰性であった異型 LEGH と AIS を認めた. 類内膜腺癌は頸部 LEGH との連続性は認められなかった.<br>結論 : LEGH を伴う AIS および子宮体癌が共存する 1 例を経験した. 体頸部の重複癌であること, および頸部は LEGH を伴う AIS であることを術前細胞診により推定可能であった.

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