結節性リンパ球優位Hodgkinリンパ腫の1例

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  • Nodular lymphocyte predominant Hodgkin lymphoma: A case report

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背景 : 結節性リンパ球優位 Hodgkin リンパ腫 (以下 NLPHL) の 1 例を報告する.<br>症例 : 61 歳, 男性. 胃癌と右腋窩リンパ節腫大. 同リンパ節切除施行. 捺印細胞診では多数の成熟リンパ球 (以下 Ly) と少数の大型異型細胞を認めた. 組織学的には反応性二次濾胞を背景に, 大型で輪郭不明瞭な結節性病変をみ, 結節内に認めた lymphocytic and/or histiocytic cell (以下 L & H 細胞) は CD20 陽性, CD30 陰性, EMA 陰性. EBER-in situ hybridization は Ly には陽性, L & H 細胞は陰性. CD57 陽性 T 細胞性リンパ球のロゼット構造 (以下 T-roSe) もみ, NLPHL と診断.<br>結論 : L & H 細胞の核小体は目立たず, 反応性濾胞/large follicle centroblasts や濾胞性リンパ腫/non-cleaved cells との鑑別は困難. 多数 Ly に対し L & H 細胞は少数ゆえに Popcorn 状核形や 2.5 以上の核長径比 (L & H 細胞/近傍の Ly), T-roSe 等が L & H 細胞を細胞形態学的に認識するうえで要求され, 核長径比を含む 4 項目を提案した.

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