書誌事項
- タイトル別名
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- The cytoplasmic vacuoles in Giemsa stain of malignant lymphoma
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説明
<p>目的 : バーキットリンパ腫 (BL) の脂肪空胞は知られているが, 他の悪性リンパ腫においても細胞質内空胞を認めることがある. 悪性リンパ腫の空胞出現率と SudanⅢ染色, adipophilin 免疫組織化学から脂肪の有無や組織型との関連を検討した. </p> <p>方法 : 良悪性 101 例の組織捺印標本のギムザ染色, adipophilin の免疫組織化学を行った. 一部の症例は SudanⅢ染色を行った. </p> <p>成績 : 空胞出現率は良性で 10%以下, 20%以上は悪性リンパ腫であった. SudanⅢ染色は BL, びまん性大細胞 B 細胞リンパ腫 (DLBCL), 未分化大細胞リンパ腫 (ALCL) で陽性細胞を認めた. Adipophilin 陽性率は良性で 20%以下, 高い症例は悪性リンパ腫であった. </p> <p>結論 : 染色から空胞は, 脂肪空胞が存在する. 空胞を 20%以上認める症例は悪性リンパ腫を示唆する. Adipophilin 陽性率が高い場合, 悪性リンパ腫を示唆する. BL, DLBCL, ALCL, 成人 T 細胞性白血病/リンパ腫 (ATLL) において, 空胞を多くもつ傾向が示された. 細胞診断は細胞形態の特徴に加え, 空胞の有無が組織型推定に有用である.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床細胞学会雑誌
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日本臨床細胞学会雑誌 55 (4), 215-223, 2016
公益社団法人 日本臨床細胞学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679673907840
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- NII論文ID
- 130005421075
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- ISSN
- 18827233
- 03871193
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可