産業・経済変革期の職場のストレス対策の進め方 各論4.事業所や職種に応じたストレス対策のポイント : 病院のストレス対策

書誌事項

タイトル別名
  • Stress Management in Hospitals
  • サンギョウ ケイザイ ヘンカクキ ノ ショクバ ノ ストレス タイサク ノ ススメカタ カクロン 4 ジギョウショ ヤ ショクシュ ニ オウジタ ストレス タイサク ノ ポイント ビョウイン ノ ストレス タイサク

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説明

病院で働く医療従事者のストレスは,重要な問題であると認識されはじめている.そこで本稿では,医療従事者(特に医師と看護師)のストレスの特徴および病院におけるストレス対策の有用性を概観した.病院におけるストレス対策は,1)ストレスの原因となる労働条件を改善すること,2)意思決定への参加を促し自律性の保障をすること,3)医療従事者自身のストレス対処能力を向上させるためのストレス教育研修を充実させること,4)個人の専門性を活かしたキャリア開発のための教育プログラムを現場で設定すること,5)医療チームとしての総合支援が重要と思われる.いくつかの研究で,定期的にミーティングを開催することが,医療従事者の職場のストレスを減少させたり,メンタルヘルスの向上に効果があることが示されているが,医療従事者に対する病院でのストレス軽減対策の評価及び効果研究はほとんど実施されていない.ストレス軽減の効果の評価,医療従事者への効果的介入プログラムの開発は,今後の課題といえる.

収録刊行物

  • 産業衛生学雑誌

    産業衛生学雑誌 44 (6), 219-223, 2002

    公益社団法人 日本産業衛生学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (22)*注記

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